Sougen Kazuhiro  1984~2013 Original Out Takes

テープのデータ化②  未発表曲編

 

昨年の秋に家の大掃除をする機会があり、その時に大量のカセットテープを整理をしました。デッキもレコーダーもない今、これってもう聴くことがないんだな。学生の頃のバンド演奏やCDになっていない、いわゆるボツや使われなかったテイクのオリジナル曲もこのままお蔵入り。
これから先も手に取ることはないかもしれないけれど、なんか残しておきたいなと感じました。昔のフォト・アルバムのように。そこで今回比較的保存状態の良いものをデータ化しました。
ここでは未発表の音源です。

 

OutTakes001

OutTakes 002 

OutTakes Ballads

 

Sougen Kazuhiro  1984~2013 Original Out Takes

 

Out Takes 01 DISC-01

01.願望 02.ホッと一息 03.ジレンマ 04.Heart Song 05.Paseenger 06.君との夏 

07.君の理由 08.明日も逢えるのに 09.Power You 

10.君を抱きしめて(福井TV band-Bユニット)11.インスピレーションⅠ 

12 .インスピレーション 13.Now is the time14.愛をあげる 15.すばらしき狂宴 

16.はじまる(ver) 17.Out the rule(ver) 18.聖なるポジション 19.愛の在り方

 

Out Takes 02  DISC-02

01.War Specialwith Beny) 02.War Special 

03.MovingNowwith Beny) 04.MovingNow 

05.指名手配中の逃亡者(多重録音ver06.Survivor 07.落花生 

08. Oh!キャミソール(多重録音ver09. Squall.(多重録音ver) 

10.友・ゆ・遊 (山代温泉よさこいソーラン・テーマ曲)

11.Kyara(加賀市松が丘よさこいソーラン・テーマ曲)

12.チョコっとなんば (MRO TV CMソング 剣崎なんばチョコレート)  

13.名酒宗玄 (プレゼン用) 14.いつかまた能登半島(プレゼン用) 

15.金沢旅情恋歌(プレゼン用 fromサンダーバード) 

 

16.サンダーバード  17.my way (vocal Michiko)   18 .feel so long (vocal Michiko)

 

Out Takes Ballads  DISC-03

01.   好きに生きよう(ver) 02.君のいない静かな朝  03.アリサ 

04 Dont let me down(ver) 05 .one night love

06 .いけない気持ち 07 .冬の出来事 08.いつもとちがうよ 09.君に逢える 

10.永遠に  11.勝手な風 12.君がいなければ 13.君がうれしいならⅠ 

14.君がうれしいならⅡ 15 .Grow to be a man 

16.桜吹雪が舞い散る中で(FM石川・ピアノ弾き語りライブ) 

17.七転び八起き (FM石川・ピアノ弾き語りライブ)

 

Songs Written & Music & Arrange by宗玄和広  

 

  (DISC-02-10 作詞友・ゆ・遊 ,11 作詞kyaya, 12 作詞()アンテ 作曲不明)

 

Player 

A/GuitarBassKeyboardBlues harpProgrammingSougen Kazuhiro

E/Guitar : Yamagishi Yuji(DISC-01-04111314151617) : Beniya Shinichi(DISC-01-0910DISC-02-02) : Sougen Kazuhiro(DISC-01-05DISC-02-02-0506081011

Piano : Kitade Ikue(DISC-03-11121415) : Sougen Kazuhiro(DISC-01-12DISC-03-05080910131617)

Bass : Fuzita Atushi(DISC-01-10DISC-02-02) : Yamagishi Yuji(DISC01-141516)

Drums : Maekawa Yuichi(DISC-01-10)

解説

 

これまでに作った今後正式には発表されないであろう作品達。それをこの3枚のCDに集めました。
オーディションに向けてトライしたもの、アルバムにする予定から外れたもの、TVCMや仕事で作ったもの等様々です。その他の音源でもここに残したかった曲があったのですが、テープやデータがどこかへ紛失してしまい、もう聴くことができません。また曲作りを始めた10代のものも、当時のラジカセ録音で劣化が酷く、ここでは省いています。
どの作品も制作時期が不明なのでCDを聴いて判断してみて欲しいのですが、特に前期のものは曲も詞も歌も、聴かせるには未熟で厳しい作品ばかりです。それでも20数年前となった今、我が子が書いた落書きのように、半生の足跡として、ただ記憶に残しておいていいだろうとデジタル化をしました。と言っても音質向上はできていませんが、僕の身内やいつも聴いて下さっている人達に手渡しておきたいと思い、かき集めました。すべてのクオリティーは別として、当時の想いや情熱、そしてプロのミュージシャンになる道のりが描かれています。

曲の手法や機材の知識がなかったあの頃、何もかもが新鮮ですべてにおいて無我夢中でした。

気持ちばかり先走り、言葉がうまく詞にできなかったこと。歌い方も人真似や自己流で、録音するたびに声を嗄らしていたこと。楽器やコーラスを重ね録りするMTRを操るPAオペレーターとして、勉強しなければいけなかったこと。その他手探りで色々なことにチャレンジしていました。音楽を作ることはもとより、どんどん進化する音響機材の影響と、楽器の録音や音楽理論を教えてくれた友人達の存在も大きいものでした。

後期になると同じ曲でもアレンジやアプローチの違うものも含め、今回CDに入れた音源だけで53曲。

未収録のデータを拾えば100曲を超える勢いです。一生懸命だったというより、ただ没頭していたという他ありません。どの曲を作る時も納得のいくものを作りたいという気持ちでしたが、結果満足のいったものはほとんどありません。だから次こそ、と意欲が湧くのだと思います。
良い曲を作って、音源という形にして、バンドやユニットで皆の前で演奏する。

そしてオーディションに送って、審査に通って東京へ行ってく。夢はどんどん膨らんでいきました。

あの頃一番の夢はレコード会社と契約すること。

今思うと滑稽でさえある素人的な考えも、当時は夢以外に何も目には映りませんでした。

声の評価を得ても曲は人の作品を歌わされたり、会ったこともない女の子とデュオでの話が浮上し消えたり、デビューの契約金を納付したまま返してもらえないプロダクション等もありました。

華やかな世界の裏側に失望しても、僕の中で音楽は止まることなく続いていきました。

 

今ならわかる多少のトラブルは、大手の音楽業界だけではありません。

仕事と名のつくものはどこの世界も同じです。現在出向いているライブ・イベントも何も変わりません。そんな経験を通して今尚音楽に携われていることは、結果として社会勉強をさせてもらったと感謝をしています。

色々な想いの詰まったこれらの音源は、皆さんにはどう響くでしょうか?
特に聴いて欲しいのはまだ若き息子と娘です。

この音楽自体に心が響くかどうかは別にして、当時の直向きさと創造の素晴らしさを感じ取ってもらえたら、これらの作品も生まれた甲斐があったと言えるでしょう。
駄作で完璧でなくてもひとつずつ形にしていけば、客観視もできるようになり、いつかは自分の思いに近いものが生まれます。それはあくまで近いもの。これで完成、がない世界。

それが音楽でありアートであり、人生なのではと半世紀を生きた僕の実感です。

何度も聴く代物ではありませんが、大げさに言えば形見として保管しておいてもらえたら幸いです。

シンガーソングライターとして、これからも歌作りに挑戦し歌っていきます。
世に出ることがなく、CDとして発売されなかった作品達に感謝の意を込めて。

 

                    

                           20161月吉日 宗玄和広

 

OutTakes001

OutTakes 002 

OutTakes Ballads

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